無痛分娩選んだら、マタニティビクスがついてきてしまった
息子を妊娠したとき、無痛分娩にしよう、と、勤務先からも通いやすい場所にあった田中ウィメンズクリニックに決めました。院長は妊婦にも運動が必要だと、マタニティビクスを広めた人物。
というか、戦前生まれとは思えない肌艶のよさ。ぴっかぴかでした。私よりも、肌はぷるんぷるん。怖いくらい、普通のおじいちゃん、ではないです。
ネットで調べてみると、もれなく強烈なマタニティビクスへの勧誘があるとの噂。それを知った私は、院長が担当する日にちを避けながら診察日を選び、つわりと闘うことにしましたが、噂の院長を見てみたいという欲求に抗えず、院長の診察を受けました。
やっぱり勧誘された
検診自体は問題なく終わりつつも、「マタニティビクスに通うといいよ」。
キター!
「いま、つわりがひどくて(絶対、行きたくないっ)」
「マタニティビクスすれば、よくなるから」
マジか。
でも、通っていれば、多少問題がある妊婦でも、許されるがそうでないともれなく転院をすすめられる、という恐ろしい話が。
そもそも、普段から腰痛に悩まされていた私は、妊娠後のあの大きなお腹をどうやってこの軟弱な腰が支えたらよいのか不安だったため、とりあえず足を踏み入れてみました。
マタニティビクスは、田中ウィメンズクリニックの研究によって生まれ、全国に普及したマタニティフィットネスです。
マタニティビクスが生まれた1981年には、「妊婦は安静に」という考え方が主流でした。流早産は運動や振動が原因で起こると考えられていたのです。しかし、そのせいで肥満による難産や妊娠性高血圧症が多発していました。 当クリニックの田中康弘院長は、こういった症状を改善しようと「流早産の原因は運動ではないはずだ。むしろ、なるべく早くから体を動かすべき」と考え、マタニティビクスを創り上げたのです。
1980年代半ばには、妊娠初期の流産は運動によるものではないことが検証されました。また、2000年に入ってから、早産は感染によって起こることが立証され、「運動によって免疫力が強化され、お腹の張りを抑制する物質も増加することで、妊娠中期以降の切迫早産の予防にマタニティビクスは効果的だ」という院長の信念が正しかったと検証されたのです。
http://www.tanaka-wc.com/painless/maternitybics.html
仕方なく通ってみたら
すると、あれ、嘘みたいに、なんだかスッキリ。
こうして、田中教の信者への道を歩み、マタニティハイがなせる技、高い受講料もものともせず、出産30日前まで通常勤務を続けながらも、計80回を通い、もはや中毒状態。明日、入院しなさい、という診察を受けるまで、マタニティビクスに通っていました。
我ながら、元気だったなー。
通ったのは、↓。産院のあるビルです。
マタニティ専門エクササイズのハイハットスタジオ 東京都世田谷区自由が丘
びっくり、スタジオがリニューアルしてる!以前は、費用に見合わないひどい脱衣コーナーだったのに。
ママへの効果
マタニティビクスの効果として、運動をすることによる筋力維持はもちろん(おかげで、肩こり腰痛一切なし。普段よりからだの調子が良かった)、初めて妊娠した女子たちの集まりは、日常の生活の相談相手ができ、出産後も悩みを共有しやすくよい息抜きができ、夜の時間では働きながらの妊婦という職場ではなかなかいない同じ時期の妊婦というつながりは貴重でした。
胎児⇒子供にも効果!
そして、マタニティビクスをするとお腹の中でママと一緒に動いたことで、お腹のなかで動いて刺激を与えられた胎児は、運動神経がよく、頭脳も明晰、という触れ込み。リズム感もよく、音楽やダンスが好きになるはず、と言われました。笑って聞き流したものの、今の息子を見ていると、頭脳はわかりませんが、かなり当てはまっています。リズム感がとても良く、大きな怪我どころか、転ぶこともほとんどなく、運動神経がとてもよいです。親の遺伝子からは、想像できない運動神経の良さ。こればかりは、天性のものですからね。母がマタニティビクスをせずに生まれた娘との違いは明らか。
ちなみに、あちらの産院で生まれたこどもたち、「田中チルドレン」と呼んでます(笑)。
まぁ、ただの偶然かもしれないですが、私は、結果的にとてもあっていて、楽しく健康的、かつ、体重も増えず、楽に過ごせたこと、そして同時期の妊婦さんと知り合えた場を提供してくれて、ありがたく思っています。
ごめんねー、娘ちゃん。
第一子は、恵まれてしまうんだよー。
あなたには、二番目の子供として「母が余裕」で迎え入れたこと、これが何より母のプレゼントかと。