こども2人と3人暮らし

11歳男子と9歳女子を育てながらフルタイム勤務中。夫の単身赴任を2020年に終え、5年4か月ぶりに同居生活となりました。夫と別居していた自由な日々を懐かしむ毎日。

ぼく死んじゃうの、こわいんだ。

先日のことです。

息子の歯の仕上げ磨きをしながら、「この(生え変わったばかりの)大人の歯は、おじいちゃんになるまで使おうねー。」と私が言いました。

シャカシャカ・・・

 

「おじいちゃんになって、ぼくが死んじゃうまで?」

う、うん。そうだけど。。。なんだか、言いにくいな。

「死んだらどうなるの?」

えっと。。たぶん、お空に行くんだよ。

「どうやって?」

え、、、ママも行ったことがないけど、、ふわふわお空に飛んでいくのかな?

「そこにはひいおじいちゃんも、ルーク(実家で飼っていた犬)もいる?」

そうだね、きっと、いるね。会いたいな。

「どうやって、会いに行くの?電車とかあるの?」

電車はないかなー。なんにもないんだよ。

「ひまになったらどうするの?」

ひ、ひま?

たぶん、ひまにはならないと思う。

 

「お腹すいたらどうするの?」

たぶん、お腹は空かないと思う。お腹は、ないから。

「え?どういうこと?」

体がね、全然ないの。お顔もね。

「じゃ、どうやってみんなに会えるの?ないなら、だれか、わからないじゃん。」

う・・・えーと、わかるんだよ。

そこにいたら、みんながわかるんだよ。

 

「ママに、会える?」

ママが先に天国に行ったら、〇〇くんのこと、待ってるね。

「お顔がないなら、わからないじゃん!」

ママにはわかるから!ぜったい。

「ママに会いたいよー」

いや、いま、ママは、まだ死んでないし。

というか、そのときはママじゃなくて、ほかの人に会いたくなるんだと思うけど。

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涙を流しながら抱きついて聞いてくる息子に、どう答えたものか、言葉選びをしつつも、こんな風に死への恐怖を持っている息子。

 

死という、いずれ身近に起きてしまう事柄。

死というものへの恐怖を、穏やかに受け入れられるように、母はそばで見守る役目なんですね。いや、私だって、身近で起きたら穏やかになど受け入れられないというのに。

ゆっくり、時間が流れてくれますように。彼が、身近な死を体験するまで、もっと時間をください。

・・・そして、この話の間中、はやく自分の仕上げ磨きをしてくれ、と言って、眠くてぐずる娘。まだまだ、幸せな楽しい時間を過ごそうね。