出会うということは、当然別れもありますが、この春、年長になる娘には、まさに別れの春です。
当然のように、持ち上がると信じていた担任保育士が、系列園に異動することになりました。
外遊びも十分に、室内遊びもバリエーション(持ちネタ)が多く、会ではしっかり劇もやってくれた保育士さんだったのですが、大人の勝手な事情により、卒園をあと1年残し、異動することになり、4年間見てくれた子供たちとお別れです。
区立園とは異なり、異動が少ないことは私立園の良さだなぁ、と思っていましたが、昨今の保育士不足により、新しい人材が多く投入されるものの、好待遇を期待した若者は、その待遇に不満を感じ、気概のある保育士たちは、疲弊しています。
幼児教育無償化なんかより、保育士の待遇改善を求めることのほうが、大事だと思うのですが、相変わらず、劣悪かつ、給与面での低さで退職する保育士が続出です。
そんなに人手不足なら、私が、という気持ちもないではないですが、いまから保育士資格を取るほどの気力もない年齢です。そもそも、向いていないような気がするけど。(娘とのおままごと、折り紙ですら苦手。。)
昨年春に、娘の保育園に入ってきた若い女子は、見目麗しく、、、ハタチそこそこの彼女。絶対、話題についていける気がしない。当然のように、群がる男子たち。はい、チビ男子も、パパ男子も、です。
そして、女子もかわいい女子が好み。結局、世の中、見た目が99%なんだな。ちっ。
彼女は、まだ経験が足りないだけで、このまましっかり経験を積めば、素敵な保育士になると思います。まずは、資格取得がんばってほしい。
娘も、すぐに彼女の大ファンになりました。よって、娘のイチオシの先生は、この若い女子。次に、長く担任だったアラサー女子です。
母的には、若者を応援しつつも、アラサー女子に肩入れしました。
なにより、彼女は、「育児」で頼りになるのです。個人面談でも、的確に娘の年齢相応の成長を伝え、その対処の仕方を教えてくれました。まんまと術中にはまる娘を前にして、保育士、すげー、と思っていましたよ。
その、彼女が異動(泣)。このあと、不安しかないんですけど。
彼女は、経営者にも意見できるような人なので、経営者から睨まれていたことは知っていました。人員配置を考えたときに、彼女がいると、新人の保育士がそのやり方についていけない、ベテランが居続けると、新しい保育士が入りにくいと言っている、というのです。
そんな理由ですか。。。
もう、腹が立って仕方ない。大人の事情で、異動させてる。会社じゃないんですよ。子供たちの気持ちをなんだと思っているのかしら。人数合わせだけで、動かされちゃうのね。
正直、お友達との関係がなければ、今の園ともお別れしたいところ。が、しかし、知っている保育士が誰ひとりおらず、お友達もいない環境なんて、小学校入学前の幼い彼女に受け入れろ、なんて余りにも不憫。
ここは、百歩譲って我慢。
あー、年少のときにも転園すべきだったかしら。その際にも転園するかどうか悩んだものの、兄の在園も残すところ1年で、ワンオペ2ndシーズンな私に、本気で転園する勇気などあるわけもなく、現状を受け入れたのですが、翌年も保育園はガタガタの混乱。
いくつかの園にはあるでしょうが、保育士不足という問題に、真正面からその足元を揺るがされたのでした。(加えて、経営者のワンマンぶりだと思うけど)
3月の初め、数人の保育士の退職が発表されました。
好きな先生が数人いた娘は、泣いていました。
そして、まもなくお別れであることを実感した娘は、今週、先生にお手紙を書く、といってたどたどしい文字で、手紙を書き始めました。
「〇〇せんせい だいすきだよ。ほいくえんにいてくれてありがとう」
明日は、〇〇せんせいに書こうっと、といって張り切る娘。さらに、そこに加わるせんせいがいる事実をいつ、知るのでしょうか。
卒園式の練習を、3月に入ってずっとやっています。
練習だというのに、泣いてしまうお友達がいるそうです。
「〇〇ちゃん、れんしゅうなのに、ないちゃうんだよー。」
そう言うあなたも、本番ではきっと泣いちゃうね。
ママはそんなあなたを見たら、涙が止まらないと思う。 一緒に泣こうね。
そして、4月から、ママと一緒に、また頑張ろうね。