4年前、ある男の子の名前を、息子が口にするようになりました。
「かわいいんだよー。だから、ぼくの弟にする!」
君だって、まだまだちびっこなのにね。
時々、「ぼく、弟がほしいなぁ」とさえ。。。
弟もいるお兄ちゃんになりました
同じ保育園に朝早くから、預けられて、ほぼ同じ時刻に帰る男の子です。
赤ちゃんだったその男の子も、気が付けば、歩き出し、可愛らしく笑う男の子。
その容姿は、メルちゃんに出てくる男の子のよう。
さらに、おしゃべりが始まるようになると、同じクラスのお友達よりも、息子の名前を口にしている!という話を聞いて、さらに、母の心も打ち抜かれました♥
高い声で「〇〇ちゃん!」と息子の名前を呼び、「ぼくのおにいちゃんなのー」というようになりました。
土曜日に開かれる保護者会でも、お互い、子連れのため、ママともおはなしをする機会にも恵まれました。お子さんで予想できますが、とっても見た目も可愛いママ。
雑誌とかにでてくるおしゃれママみたい。
気づけば、3兄弟の時代が終わり、娘と、男の子が残されました。
娘は、兄のいなくなった保育園の寂しさを、その男の子で埋めていました。
男の子も、兄弟がいないこともあり、「〇〇ちゃんは、ぼくのおねーちゃんなんだよ!」といって、娘にぎゅうをせがむようになりました。
か、かわいい。
おばちゃんも、君のような可愛らしい男の子のママだんて、うれしいよ。
あ?それは言ってない?
娘が年長にあがり、男の子も年少さんになった春。
男の子のママが、話しかけてくれました。
「いつも、〇〇ちゃんには、やさしくしてもらっていて、、、」
いえいえ、そんな。(私も、うれしい)
しかし、続けて、「こんど、仕事を辞めるので、保育園も辞めることになりました」
えーーーーーーーーーーーーー!
兄に続いて、弟もいなくなってしまうことを娘には、なかなか言い出せず。
ついに、最後の日を迎える週になって、お別れをさせるつもりで、娘に真実を伝えました。
ポロポロと涙を流す娘。
そうだよねぇ。
「みんないなくなっちゃうんだね。」
保育園の退園、最近、あまりいなかったもんね。
ママもさびしいよ。いっぱい遊べてよかったね。
しがみついて、泣いている娘の頭を撫でながら、今後、彼女が経験する別れについて、しっかりそばにいて支えてあげなくちゃ、と思いました。
あと1年幼ければ、彼女もさほど寂しくない別れ。
出会う分だけ、お別れもあるんだよ。
それまでの間、精一杯思い出をつくろうね。