娘が緊急入院して、翌週月曜日。
娘の病状は、リンパ腺炎が悪化したのちにできてしまった膿瘍があり、すでに,2、3センチの大きさになっていました。(エコーとCTからの画像診断の結果です。)
まずは、この腫れがとれないと、ということです。
娘曰く、押されているような痛み、がしているそうです。
入院した理由として、薬が早く効果的に効くように、飲み薬ではなく血管から直接投薬しているものの、首の周りなので、腫れがさらにひどくなると呼吸にも影響を与えるかもしれない、ということです。
こわい。
薬の効き目をよくするために、耳下腺の、(膿瘍というそうです)膿を抜く、ということになりました。
その方法は、
注射針を刺す、か、切開。
顔のそばなので、切開するのはなるべく避けたいですから、まずは、注射で穿刺しようと思います、とのこと。
はい。わかりました。よろしくお願い致します。
え?処置をここでやるんですか?
ドクターおよびその補助が5人もいらっしゃいますね。。。多い。見学かな?
すでに局所麻酔のシールを貼ってあるけど。
へー。
あ、同意書のサイン終わりました。
こんな狭い場所に私いてもいいのでしょうか?
「そうですねー、あっちで待ってもらえますか?」と言われて、出ていくと、間もなくして、廊下中に、泣き声が響き渡ります。
「やめてー!!!ヤダー!痛いよー!」
娘の絶叫でした。
おお。。。。言葉もないわ。
処置室の周辺で、うろうろするしかない私。
なんら、力になってあげられない母。ごめんね。
延々と続く娘の絶叫が途切れ、ドクターに声をかけられると、処置室で座ったままの娘がいます。
すでに、抵抗する力は残っておらず、されるがままに、テープを貼られています。
注射針なので、小さな穴ですが、大きな傷を負った人みたい。。
「がんばったねー。ほんとうに、がんばったよ。えらいねー」と周囲のドクターたちに言われるも、反応なし。
ドクターの一人に、「膿、見てみますか?」と言われて、
「はい」と即答する母。
すっごく興味があったので。。。
白いどろりとしたものが注射針に入っています。
ほぉ。こちらが、体内から。しかも耳の下から。。。へー。興味深いわー。
そちらを培養して、菌を特定するそうです。「2,3日あれば、、、。でも、特殊な菌だと、もう少しかかるかも」
既に、医療関係のママ友から、「それなら、穿刺してさー、膿を取り出してー、培養して、菌を特定したら、抗菌薬で何がいいかわかるから、とっちゃったほうがいいよねー」と、ざっくり講義を受けていたため、理解できましたけど。。。
娘にも、ドクターが尋ねます。
ドクター「とったやつ、見てみる?」
娘「見ない!」
即答。
病室に戻ると、すっかり生気を失った娘をみた同室のママは、心配して「ママに甘えてギュウってしてもらうといいよ。カーテン閉めるからね。」
と言ってカーテンを閉めてくれましたが、そういうタイプでもないんだよねー。
病室のベッドに戻ると、黙々とアクアビーズに専念する娘。
話しかけたら、「いま、集中してるから。」とビシッと言われました。
すみません、気が利かなくて。(;^ω^)
膿は、そこそこ取れたようで、その後から薬がとても効いたようです。
取り出した膿も娘には、見えちゃったそうです。「見たくなかったけど、なんか見えた」とのこと。
あとから、「あんなの、取れたんだねー」と感想を言っていました。
本当は、そのあとに、シャワー室の予約を入れていましたが、せっかく貼ってあるテープを濡らして、また、貼り直しとなると、いろいろ嫌な気持ちになるかなぁ、と思い「シャワーどうする?」と尋ねてみると「やめとく」。
そうだねー、一日シャワー浴びなくても、エアコンのしっかり効いている病室では、汗もかかないよね。
2日後に、娘に会うと、後ろの後ろの首筋が、いつもの娘の首筋に戻っていました。
スッキリ!
あれ?もしかして、私、すでに違う後ろ姿だったことに気が付いていなかったのかー、と気が付きました。
まぁ、徐々に腫れていったから、違いに気が付きにくかったのでしょうが、腫れがひいて、改めて、「これこれ、娘の首筋!」と思い当たりました。
リンパ腺炎の炎症に気が付かなかった、ダメな母ですが、
正直、娘の首筋の触った感じ、を覚えていなかったことにあります。
いやー、3,4歳ならいざ知らず、今更、首まわりまでさわさわ、していないよね、とは思うのですが、子供は、まだ痛みを、うまく表現できないんですよね。
反省しています。
そういえば、痛がる1週間ほど前に、「首が痛い」と言っていましたっけ。
「くび?」
「あさ、起きたらさー、痛いの。」
じゃあ、寝違えちゃったかな、なて思ったのが、ダメでした。
まだまだ、やわらかい体の子供が、寝違えたりしないですよねー。
あー、親としての経験値がまったく足りていませんでした。