息子の通う認証保育園では、3月31日という限りなく、最後の日に卒園式をやってくれました。もう、翌日には、小学生とされる日ですね。
卒園児以外の修了式も合わせて行われますが、保育園の教室で行うため、今年は人数を調整しつつ、基本的に年少組以上で開かれました。ということで、妹も兄の勇姿をみるべく出席です。
じっとしない息子の着替えを夫に託し、ネクタイをつける息子。かっこいいよ!
親の私も、慣れないアップヘアやら、娘の髪をヘアアイロンで伸ばしたり、と、一応特別仕様。
なんてやっていたら、きゃー、もう時間になった!慌てて、子供達を自転車に乗せ、夫は徒歩にて、保育園へ。
お友達に会って、さっそくはしゃぐ息子。興奮しているな!ううっ、先が思いやられる。「かっこいいところ、見せてね!」と声をかけ、別れて会場へ。
式が始まって、息子の気持ちを知る
カメラポジション的には、私から息子はどうにか前の人の頭の隙間から見える程度。いまいちだわー。ま、仕方ない。
式が始まり、早速証書授与。
名前を呼ばれて、園長先生の前に言って、証書を受け取り、こちらをみて、「小学校に行ったら、、」と抱負を述べる方式です。
「べんきょうをがんばりたいです!」が定番で、息子のように「さんすうをがんばります。」か、教科別の豊富が90パーセント。ひとり、「かぁさんの手伝いをがんばります。」と言った男の子が光っていました。
そのあと、先生方が祝辞を言ってくださいました。
担任だった先生方は、このタイミングで保育士を辞めるということもあり、先生方まで言葉につまり、泣いています。
このあたりで、母の涙腺は、危険水域に達しました。ふと、そちらを向く卒園児を見ると、、、
あれれ?息子だけ、泣いてる?なんだか、涙をこらえ、いや、泣いてるじゃん!
卸たてのスーツの袖で顔をゴシゴシ、、、きゃー!
ま、し、しかたない。鼻水混じりじゃないことを祈る!
というか、この段階で泣いていたのは、息子のみ。あれー。そういうキャラだった?
お手紙コーナー!
お父さん、お母さんにお手紙を読む、というコーナーにて、、、、
一人ずつ、一段高い台の上に立って、大きな紙をもって、読みます。
まぁ、これも例年通りなのですが、、、
2人目の登壇となった息子。泣いている息子がどうなるのか、心配でしたが、キリリ、とした表情に戻っています。ほっとしていると、、、
「パパへ」と始まりました。
うそーん。そこは、ママ、じゃないの???(笑)子供たちの8割は「ママへ」から始まっていました。
「パパへ
にほんにいったり タイにいていそがしいでしょう
でもパパおしごとじょうずだね」
くーっ!!!息子といえど、かわいいっ!
もちろん、「おしごとじょうずだね」のくだりは、親の席から、笑いがもれました。
「ママへ
ママのりょうりやてづくりおべんとうわせかいちおいしいよ
ママわせかいちすき」
「しょうがっこうにいったらさんすうとこくごをがんばります」
以上!つかえることもなく、一気に読みました。かっこいいぞっ。(文字を見たらびっくりするほど間違ってたけど。)
っていうかー。
ママが世界一好きだってー!
料理、おいしい、と言ってくれてる~。手抜きしていたけど、ごめんね。それに、キャラ弁もどきのお弁当を頑張った甲斐がありました!
両親のどちらかに封筒に入れたバージョンの手紙を届けるのですが、息子は夫を見るでもなく、私の元に手紙をもって来ました!
ありがとう、というのが精一杯の私。
ま、国語は、とくにがんばってください、、、
席に戻る息子の顔はもう、くしゃくしゃです。うわーん、とさえ、聞こえます。でも、顔を伏せることもなく、私の顔を見て、泣いています。
その姿に、私は父母席から、「だいじょうぶだよ」「がんばったね」と口パクで応じていると、さらに息子は泣いちゃいました。くーっ!!!泣けるぞ!息子よ。
お友達が次々とお手紙を読む中、嗚咽しながら泣いている息子に、いろんな思いがめぐりました。やんちゃ男子だけれど、クラスでも甘えん坊で、担任の先生たちの膝に座ったり、抱っこをせがんだり、抱きついている姿の目撃は数知れず。人懐っこい彼の性質もあって、とても可愛がられたタイプだったと思います。
こんなにも感受性が豊かで、こうした場面で号泣できる息子であることを、私は嬉しく思いました。
お話を聞けないと散々先生たちから注意されてしまった息子だけれど、こういう時は、身じろぎもせず、しっかりやっています。うんうん、成長したね。
さらに付け加えると、そんな兄の様子をみた妹も、ずっと涙を流しており、一生懸命タオルで涙を拭っていました。かわいいよぉ。
成長記録とともに、思い出にも一区切り。
保育園の連絡帳は、毎日1ページ、タイムテーブルの欄にご飯の時間、就寝時間を書き、5センチ四方のスペースに日々の出来事を記入して渡しました。帰りには、保育園の様子を、お昼寝の時間、行った公園、日々の出来事を書いてくださいました。成長記録として、これほどの記録はありません。6年間で、実に、21冊を書き上げ、21冊目は、1ページを残すのみでした。
素敵な先生方にも恵まれ、本当に親子ともどもお世話になった保育園。卒園することは、親の私のほうが寂しくて、あの大変だった日々の過去を取り戻したくてなりません。うまくいかない毎日にイラつくこともあったけれど、すべて、よい思い出の毎日になりました。そして、これからが正念場!
息子のやりたい道をサポートし、気持ちに寄り添って、大人へと成長する息子の応援者としてこれからも母親を頑張りたいと思います!