やっくん、と呼ぶ事にする。
ええと、私は虫が片っ端から苦手、というわけではないと思うんです。カブトムシ、触れるもん。
でも、ほら、カブトムシくんは、もぞもぞ動くけど、まぁ、コワイわけではない。
だけど、、、実際に触る場面が出てくると、、無理な生き物っているよね。
・・・特に、毛が生えていない子。
出会い
やっくんとの出会いは強烈だった。
洗面台の鏡の前を通り過ぎたとき、なんだか、不思議なシルエットを見た、ような気がした。
鏡の上の壁に、いた。こういうのが!!
ヤ、ヤモリ。
ここで、「トカゲではない。イモリでもない。ヤモリだ。」
と思った自分に拍手。
トカゲ、イモリ、ヤモリの違いを答えられますか。
無理だけど。なんとなく、ヤモリだと思う!
こういうときにネットですぐに調べられる世の中は便利。
ええと、イモリは水辺に住む前足4本の指の両生類。
ヤモリは、両生類。前足5本の指に吸盤があって、夜行性、、、っと。
トカゲは、両生類だけど、昼行性。
ヤモリとトカゲの見分け方は、、、瞼のあるなし。
でもさー、ウィンクして、って言えるわけじゃなし、わからなくない?
見た目が小さな竜のようなトカゲ?それは、わかんない。まぁ、ヤモリのほうがワニっぽいけど。
以前、アニエスベーでも、モチーフ使っていたよね?
あれは、トカゲでしたっけ。
いや、そんなことはどうでもいい。
やっくんとは、こんなに身近に会いたくなかった。
出会うべくして出会ったのか。
確かに、家の周りでやっくんに出逢う頻度は高かった。最近も、私たち出会っていたよね?え、あれはあなただったのかしら?それとも、ちがう?
いえ、やっくんとおうちの外で会うのは、いいのだけれど、、、
私のおうちの中ではどうなのかしら?
ここでは、私たち会ったらいけないと思うのー!
だって、ほら、食事一緒にできないでしょ?
あなた、なにをたべるの???生きた蜘蛛や、虫。
もー!!
出て行って!
私の家の中でシュルシュルされたら、、、、むーりー!
廊下で出会って、もし、あなたの足を踏みつけてしまったとしたら、私は、驚いて気絶するわー!
と思ったものの、やっくん、もといヤモリ、は私の頭上よりさらに30センチほど上の壁にいます。そこから、玄関のドアまでは数メートル。途中、ウォークインクローゼットやら、部屋のドアがある。うーん!壁伝いに追いやろうにも、無理っぽい。
いや、そうこうしているうちに、見失いそう。
どうやって、捕獲する???
わからないまま、新聞紙を手に、まずは、手の届きそうな高さに来てもらおう、とツンツン。
動かぬ。
仕方なく、すこし、派手に新聞紙を動かすと。
壁を走った!ひょえっ~
落ちて、顔に当たったりしたら、背筋が寒すぎる!落ちるなっ!
お願い、出て行ってほしいだけなの~
さっさと玄関から出て行って欲しかったのに、私から逃走を遂げた犯人じゃなかった、
やっくんは、 夫の部屋(現在は物置と化している)へ逃げ込んだ。
小さな虫を食べているだろうし、蜘蛛が何十匹と家の中にいるわけないし、 家の中にいて出られない間に死んでしまって干からびた状態になったら、と、怖すぎる。
教えて Google先生
捕獲できない場合、どうしたらよいのか、Google先生に聞いてみよう。
「ヤモリがいるおうちは縁起がいいです。」
「幸せな出来事が起こる前兆?」
そういうことは、聞いてないよ。・・・万事休す。
私は、やっくんと、同居をしたくないだけだったのに。
でも、
やっくんに出て行ってもらう方法はない、これが先生の答えだった。。。
やっくんとの、同居生活が始まったようだ。
同居に向けて
まずは、子供達へのレクチャー。
①おうちに、ヤモリがいます。
②刺したり、痛いことはしません。
③チッチッチッと鳴くらしいです。
見つけた(聞いた)ら、すぐにママに教えてください。
やっくんは、、、「昆虫?」
違います。
爬虫類です。
「え?なにそれ?」
えーと。肺で呼吸する、、、うむむ。
ここは、スルーしよう。
んー、ワニみたいな感じ?
「ワニ?こわい!」
えーと、その小さいやつ。
壁にぺっとりくっついて、歩けるんだよ。
さっき、いたの。
娘「やだー!」
ママだって、いやなんだけどさー(ゴニョゴニョ)。
でも、意地悪はしないからやさしくしてね。
「・・・わかった」
このまま、やっくんとの同居が続くと思っていたのですが。(つづく)