5年半ほど、二人のギャングとともに3人で暮らす家は、快適でした。
困るのは、絶えず手を煩わせるギャングのために、車で遠出をするなど全くできず、休日の行動範囲が狭いこと、たまに訪れるこどもたちの体調不良に、さすがに働く母がすべて対応することが出来ず、実家OR義実家の親を呼び出さざるを得ないこと、くらいだったか。
家事をすべて、やっていても、何とも思わない。
だって、私がやるしかないから。
息子が小学生となり、徐々に頼れる存在となったころからは、息子にお風呂掃除を教え、炊飯器の使い方、レンジの使い方を教え、掃除機の使い方までやらせたら、コワイものなし、そこまで来ていた。
そんななか、夫、日本帰国。
海外なら、そうたびたび帰宅できないという制約があるので、海外駐在を望むけれど、このwithコロナの時代、海外での駐在はないかもしれない。残念だ。
他人と暮らす、が、こんなにも苦しいことである、と、この1年弱、痛烈に感じている。
小学生の子供は、まだ、他人じゃない。
まだ、というだけだけれど。
家事分担のすみわけは、明確にしていなかった。
けれど、リモートワークでほぼ在宅する夫がいるため、私は、リモートワークが可能でも、自宅にはいたくない。
自分の家なのに、自分の快適な空間ではなくなってしまった。
なんてことだ。
洗濯を干すのが好きだ、掃除はキライだ、料理はできないという夫。
だが、掃除はずっと、ついてまわる。
ついでに、料理も。
大人の食事なんて、どうとでもなれ、と思うけれど、小学生には食事は重要だ。
なにせ、1年間で5センチも伸びているのである。
先日も、息子の顔が、自分の顔に近くて、びっくりした。
昨日は、もっと遠かったのに。
玄関で脱ぎ散らかされた靴を見ると、しつけが出来なかったな、と思う。
でも、先日ママ友の子供達が、わが家に来た時も、遊びにきた子供達の靴がとっ散らかった。あの、ママも同じだ、と思えてうれしかった。
話を戻そう。
先日、お風呂場の排水溝から、流れなくて、風呂場の床に流れ切らない水がたまった。
まただ。
理由は知ってる。
夫が、風呂場で鼻をかむからだ。
なんで、風呂場で鼻をかむんだ。
粘着質なものを流すな。
娘のウェストラインまで伸びた髪と、しっかりからまって水が流れない。
さらに、カビだらけだ。
夫が、風呂場で鼻をかむ音が聞こえるたび、「やめて!」と言ってきた。
それを無視しつづけて、鼻をかむのはなぜだ。
排水溝がつまるんだ。それを掃除したことがないから、だ。
たしか、流しの排水口の掃除用洗剤のCMに、排水受けの画像が映り「見たら倒れちゃう~」というフレーズがあった。
いや、そうは言っても、片づけなくちゃならないよね。見て、掃除するよね。
夫は、私が使い古しの歯ブラシと、重曹とクエン酸、片手に排水口の掃除をしようが、しまいが、いや、たとえ掃除をしても気づかないし、そんなこと家事だとも思ってない。
でも、風呂場で鼻をかむ。
なんなんだ。
だから、昨夜、風呂場の排水口が詰まったのを見て、早々に、風呂場を後にした。
私はやらない、って決めたんだ。
毎回、毎度毎度、詰まるたびに、カビで汚れた網の部分を見ながら、古い歯ブラシと、洗剤を持つのが、苦しかった。
なんで、男は、風呂場で鼻をかむんだ。(一部の男性だけでしょうが)
それをやめてくれ、と懇願してもやめずにいるのはなぜなんだ。一方的に、掃除を求められるのは嫌なんだ。ストライキをしたい。
それは子供達にとっての母のやり方ではないのは十分に知っているけれど、夫が風呂場で鼻をかむのを止めたならば、いずれ、出来ると思う。
そして、風呂掃除をしている、と、夫は豪語するけれど、あれの、どこが掃除している、と言えるんだ?1分で浴槽を洗ったことになり、風呂掃除はEND。
おかげで、これまでプロの手も借りながら、輝きを保つことができた蛇口まわりも、台も、すべてカビだらけ。ここまで来たならば、いっそ業者に頼めばと思うけれど、業者に頼むことはしたくないらしい。
「俺は気にならない」
はいはい。
最強のひとことだな。