〇年前は、こんなイベントがありました~、とおせっかいをしてくれるスマホ(=Google)のおかげで、息子3歳の動画を見ました。
サンシャインにて行われた、チャギントンのイベントでした。
ああいうの、よく連れて行ったなー。
わたし、えらい。
それはともかく、チャギントンのエンディングテーマを「みんなで踊ろう!」と、ステージに、フジテレビから、差し向けられた誰か、が2人組で子供達「おいで~」と集めていたわけです。
一人目だし、こういうの、嫌いなタイプじゃないしなー、と放り込んで、ステージ上で走りまわっていた記憶はあったのですが。
自分が撮影したビデオをみて、私の口から何かが抜けていくのを感じました。
あれは、、む、息子?
20人弱の子供達が、ステージ上に落ち着かない様子でいるけど、息子はずば抜けて「おかしなテンション」です。
あ、あれ、あれが、息子の様子。
音楽が始まるとステージを所せましと、くるくる走り回り、まったく、とどまりません。そりゃあもう、縦横無尽に。
こういう風に、興奮しちゃう動物いるよね。みたいな。
「グーチョキパーチョキ♪ 」ジャーン、ジャーン♪
久しぶりに聴く「じゃんけんトレイン」でしたっけ。母には、踊るつるの剛士の映像もかすむインパクト。
息子は、曲がかかって一層興奮MAXで、ステージからは降りようとしないまま、そして、おそらくはきゃーきゃー、言いながらはしゃぎまわってます。
まぁ、騒がしい状態なので、息子の声を拾えるほどではなかったですが。絶対、叫んでる。
楽しそうだけれど。。。
ダンス中のスタッフに、話しかけようとも、してる。。。
ダンスしているお兄さん、おねえさんは、特定の子どもには構えないので、スルーされてる。
だけど、めげない。
一部の固まった子供と、さらに興奮して踊る子供の群れ。一方、ダンスそっちのけで走り回る息子。興奮度でいったら、息子はトップ3には君臨。
お姉さんが、制御できそうな数人をまとめようとしつつも無駄な努力に終わる様子を、今は、いろんな意味で冷めた目で見られる。
あの頃の自分は、まったく未知の生き物を、「元気な男の子」とのみ考え、ほかの子と比べて悲観せず接することが出来たのは、幸い。比較対象を知らずにいたことで、なにも、つらくなかったから。
今の私は、息子、娘のおともだち、さらには保育園での子供達を大勢見て、小学校入学を終えたいまなら、わかる。
(息子は)「けっこう、まずいやつじゃん!」
小1の担任から、やんわり、でもハッキリと告げられたショックは今でも覚えているが、扱いが大変なほうの子供であったこと、うん、理解できた。小学校入学時に多少、その勢いはそがれていたとしても、どうみても、「平均」ではない。だって、その「平均」の子供たちは、更に落ち着いていたのだから。
「平均のこども」に入るかどうか、とか、「平均ってなに?」、と、どうのこうのではない。
担任教師にとってみたら、教室内において扱いが難しい(ちょっと手間がかかる)のだから、親に伝えよう、と思うだろう、ということ。
伝えてもらえて、ある種の枠を飛び出していることをはっきり自覚でき、専門家の意見を聞けたことが、大きい。
それを「個性」と呼んで、逃げるわけではなく、息子の「特性」を理解できるよう、私も一歩を踏み出すことができたのだから。
息子が動けるようになったあと、外食を、ミッションのようにとらえ、「息子が、いつ、この状態に飽きてしまうのか。親は飽きる前に、食べきるのだ!」という闘いだった。こういうものが食べたい、という意欲のない息子だったのだから、食事も興味の薄い対象にすぎず、そりゃ飽きるよね。
おかげで、ひょろひょろとしていた息子も、体力を使うことは=(イコール)おなかがすくので、「ごはんをお茶碗によそってしまえば食べる」ことになった。それに気が付いた私は、お茶碗のサイズを大きくし、ぎっしりご飯をよそうことにしたのだ。
結果、息子は、明らかに「体」が変わった。折れそうな体型から、ちょっとやそっとでは、倒れそうにない強さをもった様子になった。
親のやるべき作業とは、生き物の能力を引き出してやることなんだ、と改めて思う。
旅行といえば、おもちゃ的な何かを持たせ、集中をそちらに移し、他への興味をそぐことに、必死だったなー。
男の子ってそんなもん、と思っていたけど、息子のほうがレアケースだったのか。
小3となった今、落ち着きがあるタイプに区分はしてもらえませんが、まぁ、学校での態度に問題があるとは言われることはないし、電車での移動などは、立ち上がることなく、本を読めるまでになったしね。まぁ、やっぱり「グレー」診断が正解かと。
成長具合は様々ですが、こういう事例の男子もいますよ、という参考まで。