こども2人と3人暮らし

11歳男子と9歳女子を育てながらフルタイム勤務中。夫の単身赴任を2020年に終え、5年4か月ぶりに同居生活となりました。夫と別居していた自由な日々を懐かしむ毎日。

家で泣き言を言わないからって、強いわけではない⑨

 

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保護者会を終え、彼女の指定した場所へ向かいます。

 

あ、どうも、お久しぶり。

すぐに「〇〇ちゃん、どうですか。そんなことを息子が言うなんて、本当にごめんなさい」と。

 

いやいや、いきなり謝罪もそうかもしれないけれど、違うのよ。

ここに至るには、そのことだけじゃないのよ。

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こちらとして、お尋ねしたいのは、こういうことで先生に、怒られたとか、息子さんから報告はあるのですか。

「学校のことは一切しゃべらない。息子が〇〇ちゃん(うちの娘)と、話をしているなんて、思ってもみなかった」

 

・・・・え。

いやいや、兄も含め、はやし立てられ、顔をみれば、ばかにされているんですけど。

私が、ちょっと見た限りでも、息子さんは、うちの娘を常時見ている気がする。

(このことは、スクールカウンセラーの方も同様の意見で、とにかく、見ている気がする、と。)

謝罪は要らない。とにかく、もう、娘に近づかないでほしい、関わらないでほしい、と息子さんに伝えてもらいたい。

こちらが望むのは、そのことだけ。

何がきっかけで、もっと大きなことになったりしないか、と、私は不安。

娘の嫌な気持ちで、こちらも、対応に苦慮している。

でも、なにより、私も息子さんを心配しているよ、大丈夫?

いまは、どのような対応をとっているのか、教えて。

 

が、そこから始まった彼女の話は、およそ、、、、

・息子だけじゃなく、クラスでそういう単語が出ていると聞いた。「死ね」「きもい」「うざい」は、周りの子もかなり言っているらしい。

・クラスになじめない、というが、あのクラスは、荒れてますよね?立歩きとか、いつもだと聞いた。

・クラスが騒がしすぎる、といって、帰ってくると、絶対に学校生活の話をしたがらず、頭が痛いといって、倒れていることがある。そのような子供に、事情は聴けない。

・学校の勉強が簡単すぎて、飽きてしまうらしい。ほかのことをやらせてくれたらいいのに、同じことをさせようというのが、間違いだ。どうして、そういう教育をするのか、わからない。

・小6レベルの学力がある。だから、つまらないらしい。

・運動会も、何度も、踊りを練習するとか、意味が分からない、こんな簡単なことが出来ないやつがいるんだよ、という。1回やれば、覚えられるじゃんと言っている。

・教室からいつでも逃げられるように、逃げる場所を作ってくれたらいいのに。

 

授業中にほかの子の発言を、「そんなこともわかんねぇの、馬鹿じゃねぇの」と言ってしまうのも理由があるし、理由があるのだから、仕方がない、と。

クラスの男子が「こっち来いよ」とトラブルの中に引き入れようとし、そこにはまってしまう、のだから、うちだけではない。

いろんなところに相談しているし、これ以上どうしたらいいのか、わからない。

授業のレベルが低く、もっと高度なことをやらせてくれれば、そんな方向へは意識が行かないのに、無理矢理、簡単な授業を受けさせようとするから、そうなる。

 

・1年生のときに(学童で)息子さんに遊んでほしかったのに、遊んでもらえなかった、と聞いたことがある。嫌な思いをさせられたから、みたいだ。

 ←いやいや、3年男子に、1年男子が誘ってきても、3年男子グループは入れてやらないでしょー。

・以前、見た目のことを言われたこともあり、言い返しているみたい。あだ名をつけられたことがいやだったから、それをおかあさんに報告したら、それは親しみの意味だ、だからいいじゃない、と言われた。僕も、そうして、女子を(下ネタの)あだ名にしてみただけ。どこが悪い?と言われているんです。

←最悪の下ネタの呼び名でしたからねぇ。

 

 

あの、新聞係の絵を見せてみました。

もしかしたら、息子さんじゃないかもしれないけれど、、、難しい漢字(3年では到底書かないような)文字だから、そうじゃないかも、って思うけれど、と恐る恐る尋ねると、

「あぁ、うちの子、この絵をよく書いていたわ。うちの子の絵だわ」

・・・それだけ??

ほかには、なにか、感じ取らないのかしら。。「死ね」って、いっぱい、書いているし、殺人、とか、普通言わないものじゃないの???

 

「うちの子に、それは間違っているよ。やめなよ、って言ってくれるような強い子、現れないかしら。そういう子がいたら、従うと思うの。」

・昨日は、ロッカーから少し飛び出していた、女の子のランドセルを、「邪魔だ」と蹴り飛ばしていて、通りかかった先生に止められていた、と聞いた。女の子は泣いていたらしいが知ってる?

「それは聞いてないなー」

いやいや、そこのあたり、私は事情を知っていそうなのだから、聞けばいいのに、尋ねては来ませんでした。

 

彼女の言い分からすれば、この、画一的な日本の学校教育には自分の息子は向いていない。学校に通わせなくてもいいのだが、まぁ、本人が行くというから、止めない。

話すべきことはなく、終了のゴングが鳴ったように思いました。

彼女と話をしても、分かり合えない。無理。

私も思うところは、多々ありましたが、議論を呼ぶだけなので、それ以上は「立ち位置の違いだし、いま1時間話したところで変わるわけではない」と判断しました。

 

このブログに、さらに自分の意見を書き出すのも、違うなぁ、と思います。

ただ、そういうお子さんに、娘は遭遇してしまった、こと。

娘は毎日、泣いていたわけではないけど、確実に苦しんでいたこと。

 

娘は、常に快活に振舞い、お友達とどうやってうまくやるかを悩みながらも、先生の御手伝いをし、嬉々として、授業に参加しているようです。何事も、一生懸命やっているまじめなタイプ、ってやつです。家ではそうでもないけれど。

 

周りの大人の目だけでは、すでにわからない、いろいろ複雑な思いを抱え、小学校3年という時期を過ごしているのだ、と改めて気が付きました。

自分を振り返っても、9歳ともなれば、いろいろ思いはありますよね。せめて、その思いが哀しみで溢れないよう、そして、彼女自身がそうした行動に出ることのないように、周囲への思いやりに満ちた子であるよう、サポートしていきたいです。